2026 JGA TECHNOLOGY AWARD

ねじ接合部からの漏えいに対する本修理工法「ReTOS工法」の開発

東京ガスネットワーク株式会社、株式会社ニシヤマ

型枠へ樹脂を充填するだけ。技量に左右されにくい本修理工法。

「ReTOS工法」は、ねじ接合部からのガス漏れに特化した本修理工法です。透明なPVC製型枠を取り付け、2液混合型アクリル系樹脂を充填する簡便な施工により、屋外や狭所でも安定した品質を確保します。

ReTOS METHOD

施工は、型枠を取り付けて樹脂を充填するだけ。

技量を必要とせず短時間で施工でき、従来工法よりコストを抑制。資機材が小型・軽量なため、パートナー企業によるワンストップサービスにも対応します。

01SIMPLE

簡便な樹脂充填工法

02FAST CURE

夏季5分・冬季15分

03STABLE QUALITY

技量依存を抑え品質を均一化

ReTOS工法で使用する資機材
使用資機材注入ガン、ReTOS樹脂、ミキシングノズル、樹脂充填用型枠、固定用テープ
型枠取り付けから施工完了までのReTOS工法の施工手順
施工方法型枠の取り付け、樹脂の充填、養生、施工完了

BACKGROUND

開発概略

技量を必要とせず、どんな施工環境にも対応可能とするため、型枠への樹脂充填という簡便な手法で品質のばらつきを抑えた、ねじ接合部の漏えいに対する新たな本修理工法「ReTOS工法」を開発した。

適用範囲

管種
白ガス管
口径
15〜80A
圧力
低圧
施工環境
露出・埋設
備考
低圧噴出環境施工可

※適用範囲拡大に向け追加開発実施中。

PURPOSE

開発の
動機・目的

動機

当社のガス供給エリアでは、低圧ねじ接合部からのガス漏えいが最も多く発生しており、現場からは簡便な工法が望まれていた。

目的

ねじ接合部からの漏えいに対して、作業者の技量に左右されない簡便な新工法を確立することで、保安の向上および修理業務の効率化を図るため、本開発を実施した。

DEVELOPMENT

開発の内容

施工環境の影響を最小限に抑え、作業者の技量に依存せず安定した品質を確保できる新たな本修理工法を確立した。

手法の確立

開発仕様の重点項目

  • 施工者の労力がかからない簡単な施工方法とすること
  • 施工環境による影響を最小限とすること
  • 環境を問わず、施工性が良好であること
  • 硬化時間を2〜15分以内とすること

アクリル系2液硬化性樹脂(オーダーメイド)の採用

  • 加熱など硬化のための工程を無くすことを実現した
  • 硬化時間を夏季5分、冬季15分とし、施工環境による影響を最小限とすることを実現した

型枠に樹脂充填する工法仕様

  • 型枠を採用することで、樹脂充填という極めて簡便な手法を確立した
  • 型枠を透明化することで樹脂の充填状況を目視確認でき、品質のさらなる均一化を実現した
  • 型枠の材質を変形可能なPVCとすることで、狭所における施工性を大幅に向上した

性能評価試験

従来工法開発時と同様に、内圧クリープ試験等の各種性能評価試験を実施し、従来と同等以上の性能を有していることを確認した。

技術的工夫点

オーダーメイド樹脂

短時間硬化の特性を維持しつつ耐火性を担保するため、難燃剤の種類や配合比率等を変えたサンプルを20種類以上作成。施工性試験や耐火性試験を行い、樹脂を開発した。また、樹脂が確実に充填されるよう粘度を調整した。

耐火試験後の供試体
耐火試験後の供試体

樹脂充填用型枠

長期気密性を担保するため型枠を設計変更し、継手本体まで樹脂を広く厚く塗布することで長期気密性を確保した。充填孔の位置や形状にも工夫を重ね、樹脂が確実に充填される仕様とした。

樹脂充填用型枠
樹脂充填用型枠